旦那さんへの質問
「わたしがバツイチで子どもまで生んでいた過去についてもう悩むことはないの?」
ある日、旦那さんに質問した。
わたしがすごく気になっていたからだ。 もし、逆の立場で旦那さんに結婚した過去があったなら、嫉妬する場面がきっと多いんじゃないかと思っていた。
だから、質問は「悩むことはないの?」と聞いたのだけど、実際には「嫉妬することはないの?」と心の中では聞いていた。
すると、旦那さんはこう答えた。
「嫉妬するよ」
嫉妬するのか。やはり頭の中で考えていたとおりだった。そう考えていると、旦那さんはこう続けた。
「だから、考えないことにしてる。考えると思考が感情を作るからね」
質問の答え以上に気になったこと
嫉妬するかどうかを聞いていたはずなのに、旦那さんの
「考えると思考が感情を作る」
という言葉の方が今度は気になってしまった。
うーむ。なるほど。考えると感情を作るのか。
実は、この言葉はわたしたちが悩み続けるのを食い止めてくれる。
実は、考え続けることは人をさらに落ち込ませる
わたしたちは、何かで落ち込んだときなどしばらくそのことを考え続けてしまう。
何かを解決するために考え続けることは悪いことではない。学者などであれば、何かを解決するために一生を費やし、考え続ける人もいるだろう。
ただ、解決策がないようなことで。しかも何かを解決するためでもなく、ただ考え続けると、出口は決してないのだし、ただただ落ち込んでいく。
ただでさえ落ち込んでいるような時にそうしたことを続けると、ますます落ち込んでしまう。
考え続けても出口はなく、落ち込み。その落ち込んだ状態でさらに考え続けても出口はなく、落ち込み。疲れ果て、しかも終わりがない状態になってしまう。
そうならないため、どこかで考え続けていることに気づく必要がある。そして、考え続けることをやめることだ。
クライアントさんの妹さん
先日、クライアントさん(以下Aさん)から妹さんについて相談を受けた。
「妹がいつもイライラしていて家庭内が大変だ」と。
ただ、ここで注意しなくてはいけないのは、Aさんが解決策がないようなことで考え続けてしまうこと。
妹さんのイライラしている感情や行動に、Aさんが同調するように考え続けてしまうと、Aさん自身もイライラしてしまう。
すると、妹さんがイライラしている状態に加えて、Aさんもイライラした状態になり、当然、家庭内はどんどん悪化していくことになる。
解決策を考えるためなら、いいのだけど。解決策を考えるのでもなく、必要以上に考え続けると、その家族は延々とイライラした状態が続いてしまう。
文句を言いながら歩く人
街には、ぶつぶつ文句を言いながら歩く人や、店員さんともめている人、中には知り合いでもない相手とケンカしているような人などがいる。
そうした人たちもきっと同じなのだろう。
彼ら彼女らは、常にイライラしたことを考え続け、イライラするような感情を生み出している。その感情がイライラするような出来事をさらに引き起こしてしまう。
思考をコントロールする
わたしたちもそう。
悩んでいるようなことを延々と考え続けるとそうした思考が感情を生み出してしまう。
イライラしたり、悩んだり、辛かったりするようなことが起きることもあるだろう。
そうしたことが起きることは避けられない。
でも解決策がないようなことで考え続けているな、と思ったら、それ以上、考え続けるのをやめることだ。
それを意識するだけで大丈夫。
イライラしたり、悩んだり、辛かったりするような感情は生まれなくなる。もちろん、ゼロにならないとしても、少なくはなり、楽(ラク)になっていく。
「考えると思考が感情を作る」
逆にいえば、考えなければ、思考が感情を作らなくなるのだから。