辛くて大きい出来事を経験した時、どうしたらいいのか
同級生との共通点
先日実家に帰った際、中学の同級生とランチをしました。
緑に囲まれたお店を彼女は予約してくれて。あたたかい空気に包まれるような時間を過ごした。
そのとき撮った写真をインスタグラムにもあげたけれど、きっとそれを見た人たちにはわたしたちが「幸せそうな2人」に見えているとおもう。
もちろん、幸せだし。それはその通りなのだけど。実は、わたしたちにはある共通点があった。
彼女もわたしも、大切な家族を津波で亡くしていた。
災害で家族を失ったら……。
もし、あなたが家族を失ったとしたら、どのように感じるでしょうか。地震、津波などの災害で亡くしたとしたら、どのように思うでしょうか。
そんなことがあったら、本当に辛い、などと思うかもしれない。いえ、辛すぎて言葉にできない、という人もいるかもしれない。
確かに、それは自然な感情だと思う。以前のわたしだったら、きっとそう感じたかもしれない。
彼女の言葉に驚いた
ただ、彼女とお店で話していて、気になる言葉があった。
「もちろん震災のときは大変だったし、落ち込んだけどね、わたし、いろんな人から大変でしたね、ここまで頑張ったね。って言われるんだけどそこまでじゃないの」
彼女は「そこまでじゃないの」と語っていた。
あなたが友人と一緒にいて。(震災で家族を失った)友人がもしそんな言葉を語っていたら、どのように感じるだろう。
「家族を亡くしているのに薄情な」
「そんなことを言うのか?」
そんな風に思うかもしれない。
実は、わたしはそう思われるのを恐れていて。
だからこそ、彼女の言葉に驚いた。その気持ちはわたしが隠していた気持ちで。人に薄情だと思われたくなくて、誰にも言えなかった気持ちだった。
確かに震災は大変だった。あの状況の中、たくさんの人に助けてもらった。
だけど、「そこまでじゃない」。
時間が経過した今はそこまでつらくないのだ。
わたしたちがつらくない理由
家族を失ったわたし達が人に想像されるほどつらくないのは
「起きた出来事を無意味に重くとらえていない」
からだ。
出来事を必要以上に重くとらえていない。
確かに震災は大きなことだし、その出来事は大きなこと。
でも、その出来事に対する「悩み」は目に見えないものだし、心の中で感じるもの。心の中にあるものなら、自分のとらえ方次第で小さくすることができる。
あなたも同じです
今、あなたにも辛いことが起きているかもしれない。
これから辛いことが起きるかもしれない。
そんな時は起きた出来事を無意味に重くとらえないことです。
出来事自体が大きくても、心の中にあるものは自分のとらえ方次第で小さくすることができる。とらえ方次第で気持ちが随分と楽になっていきます。
無意味に重くとらえないことです。