問題に悩む人は少なくないです
「こんなに大変なことがありました」
そんな風に相談に来る方がいます。
「どうして私にばかり大変なことが次々と起きるのでしょうか」
と悩む人も少なくないです。
ただ、人生っていいことばかりではなく、嫌なことも起こります。
嫌なことというのは悩みや問題。できれば、そうしたことが起こらないように、と人は願いますが、それは間違いで。
実は、嫌なことが人生を豊かにしてくれる面があるのです。
子どもの算数
問題に直面して悩んでいる人たちを目にしたりすると、私は子どもたちのことが頭に浮かびます。
この場合の子どもは、あなたのお子さんでもいいし、誰かのお子さんでも、あなた自身が幼い時のことでもいいです。
たとえば、算数であれば、子どもは「かず(数)」の名前を覚えることから始めます。
「0」や「1」、「2」などです。
私は娘にも「この数字はなに?」と聞いていました。
「8」という数字を聞いたのに、「3(さん)」と答え、間違えたりします。
そうして10までの数がわかるようになると、それ以上を覚えていきます(そう考えると、「91(きゅうじゅういち)」なんて、とても難しいです 笑)。
さらに、足し算、引き算。九九のかけ算、わり算と進みます。そして小数や分数、円周や図形の面積などを終えて……。
中学生になると、関数や方程式などを学ぶわけです。「8」という数字を聞いた時に「3」と答えていたのと同じ人間だとは思えないほどの問題が解けるようになっていきます。
ここまで話すとわかるように、問題が人を成長させます。
実はこれはあなたも例外ではありません。もし問題がなかったら。たとえば、「0」や「1」や「2」という数字の名前を覚えること(問題)さえなかったら、あなたは今も「0」を「ゼロ」とは言えないかもしれない。
何一つ進まなかったかもしれないのです。
人生を輝かせるとても重要な教え
私が大切だと思っている教えがあります。それは……
「人生は問題集」
ということ。
人生について「問題集」だと考えることがとても大切だと思っています。先ほどの子どもと同様、問題があなたを輝かせてくれます。
人生は問題が起こるもの
冒頭で「どうして私にばかり大変なことが次々と起きるのでしょうか」と悩む人が少なくないと話しましたが、これは当然です。
人生は問題集なのです。
さまざまな問題が現れるのは当たりまえで。不幸せだから、問題が起こるわけではなく、しあわせそうに見えるあの人にもちゃんと問題は起こります。
問題が現れたら、どうするのか
人生を問題集と考えれば、問題が起きても悩まないという話ではありません。
問題こそが、私たちを成長させ、幸せにしてくれます。
子どもたちの話と同様、数の名前という問題が解けるようになったら、足し算。
足し算が解けるようになったら、引き算と問題を解いていくことで、私たちは成長します。
だから、必要以上に問題を嫌なものだと思わないことです。
今、あなたの目の前にも問題があるかもしれません。そこでは2つの道を選択できます。
解くか、逃げるか、です。
もし、あなたが数の名前の問題が解けるようになった段階であれば、そこで逃げれば、次の問題(足し算)は解けないままになり、そこから先には進めなくなります。
問題が目の前に現れたら、その問題を「いやだな~」と逃げるとその道を進むことはできず、「きたきた!次の問題はこれね!」と取り組むとその道を進むことになる。
その違いが人生を変えていくのです。
人生は問題集だと思うこと
人生は問題集だと思うことです。
問題をクリアすればするほど、あなた自身は前に進み、人生も前進していきます。
問題を解いていくことで、数の名前も言えなかったのに、関数や方程式もできるようになっていきます(もちろん、それ以上も、です)。
そうして、できる問題が増えて、どんどん楽しくなっていきます。問題に出会えば出会うほど、できる問題が増えていく。楽しみも増えていく。
問題が私たち自身を幸せにしてくれます。
まず、目の前に問題が現れたら、こう頭の中で唱えることです。
「人生は問題集」
その瞬間、まるで魔法の呪文のように、あなたの人生を変えてくれます。
人生はあなたを輝かせてくれる問題集なのです。