辛い状況はすべて自分が選んでいた「コレを意識すると楽になる」

出産してからの不安

出産して退院してから、すっかり母に家事などは甘えて赤ちゃんのお世話ばかりしている。

ただ、ベッドで横になっていると、不安が押し寄せる。

「身体が本調子に戻るのはいつだろう」

「これからの仕事はどうしよう」

そんな感じで「役に立っていないわたし」が顔を出す。

何もせず、ただ横になっているわたしは無意味。役に立っていない。「本当はそんなことない」と心のどこかでは思ってもいるのだけれどやっぱり顔を出す。

だから、わざと旦那さんを困らせようとする。

わたしの役目

我が家では定期的にやっていることがある。

家の中に神棚を飾っていて、毎月 1 日と 15 日に榊(サカキ)を買ってきて新しいものに変える。榊とは神棚に飾ってある緑色の葉っぱ。

きっと、あなたも見たことがあるとおもう。

わたしの役目の1つは、その榊を毎月 1 日と 15 日に間に合うように花屋さんから買ってくること。だけど、産後なので買いに行くことができない。

だから、旦那さんが催促されずに、榊(サカキ)を買ってくるのか、きちんと新しいものに変えるかが見ものなのだ。

あえて、わたしから「榊、どうする?」なんて声かけはしない。だって、自分から気づいてほしいから。

それに、わたしがやっていたから榊がいつも新しいものに変わっているんだよ、わたしは役に立っていたんだよって知ってほしいからだ。

いちいち、そんないじわるをしなくても旦那さんはわかってくれているはず。だけど、わたしがひとりで不安がっているのだ。「自分は役立たずだ」と。

横になってばかりで、赤ちゃんのお世話しかしないわたしだって動けないと困るでしょって、わざわざ気づいてほしくなってしまう。

わたしがこの状況を選んでいた

だけど、ふとベッドで横になっていて思った。

こうした動けない状況をまるで運悪く起こったことのように、わたしは考えてしまっていたけど、実はそんなことはなかった。

この状況は、自分で選んでいた。

妊娠もそう。

出産もそう。

赤ちゃんのお世話もそうだ。

しかも、誰も責めてはいない。わたしがベッドで横になっていても誰も責めはしないのに、わたしだけが、わたし自身を責めている。

それにまず横になることがわたしが今やるべきことなのだ。

身体を本調子に戻すことだって、仕事についてだって、まず、横になって休まない限り焦っても意味がない。

わたしが急いで働かなくとも、急にお金に困るわけでもないのだし。

どうしよう、どうしよう、と焦って不安がり、それが赤ちゃんのお世話に影響することのほうが赤ちゃんにとっても良くないし、わたし自身、精神的にも良くない。

今の状況は辛い、不安だ、とまるで嫌なことが起きた時のような感覚でいたのだけど、

「わたし自身が選んだ状況だ」

と思ってから、気持ちが随分と楽になった。

それに、この状況が自分で選んだものであるなら、これから先、良くすることも悪くすることも、自分がどちらを選ぶか、その選び方次第だ。

わたし自身が良くなる方を選べば良いだけなのだから。