眠っている筋肉
わたしたちの身体には「使われていない筋肉」がいっぱいあります。
パーソナルトレーナーをつけて、産後ダイエットに励んでいます。
パーソナルトレーナーをつけているといっても、そんなに格好の良いものではありません。
これまでトレーニングをしたこともなかったので、これまで使ってこなかった筋肉を鍛えようにもまず鍛えられない。
ムキになってトレーニングをするのですが、回数を増やしても重量を増やし負荷をかけても一向に鍛えられない。
そんなとき、トレーナーがこう言いました。
「筋肉が眠っているんです」
筋肉を起こすには…
筋肉が眠っている……って何?
話によると、筋肉を使ってこなかったので、文字どおり「眠っている」らしい。
そうなんだ、と思っていると彼はこう続けた。
「鍛えたい筋肉を意識して『起きなさい!』ってトレーニングしてみてください」
えっ、何を言っているの?
筋肉に話しかけるってこと?とわたしの頭はハテナでいっぱいになります。
でも、不思議なことが起こります。
鍛えたい筋肉に向かって「起きて!今からあなた(その筋肉)を鍛えるからね」と意識しながらトレーニングすると、その部分が鍛えられているとはっきりと感じます。
日々、それを積み重ねていけば、筋肉は目を覚まし、鍛えられて、形を変えていくのがはっきりとわかったのです。
わたしたちの特性
トレーニングしながら、これはわたしたちの才能にも活かせるんじゃないのって思いました。
人生がうまくいかないときは、天から与えられた「特性」を活かしきれていないから。つまり、「特性」が眠っているからで。
筋肉と同じでまず「眠っていること」に気づき、それを「起きなさい!」って意識しないといけないはず。
それなのに、わたしたちの多くは特性が眠っていることにも気づいていない。
そんな状況でのまま、
「なんか人生パッとしないなぁ……」
「面白いことないかなぁ……」
「もっと(自分は)できるヤツなんだけどな。ほんとうは」
なんてボヤいていても特性は眠っていて起きない。
あなたが人生を生き生きとしたいなら、まず特性が眠っていることに気づき、眠っている特性を起こさないといけない!
「ねぇ、起きて!あなたを鍛えるからね」 と。
特性を活かすには
特性という名の筋肉を目覚めさせるには、小さくてもいいから興味があることに自分の時間を費やしてみることです。
ずーっと眠っていたのだから、ちょっとやそっとじゃビクともしない。ムキになってトレーニングの回数を増やしても、重量を増やし負荷をかけても、特性は目覚めない。
ちなみに、眠っている筋肉を起こすためにはトレーニング中の姿勢だったり、角度だったり、足を広げる幅だったり、と地味で小さな修正から始まる。こんなの意味あるの、という気持ちにわたしはなるけど、ちょっとした角度や姿勢をミリ単位で直すかのようにトレーナーはアドバイスしてくれる。
最初はわたしも手を抜いていたけれど、トレーナーに言われるがまま、姿勢や角度を修正してみるとビックリするぐらい眠っていた筋肉が鍛えられていくのがわかるのです。
天から与えられた特性を起こすときもきっと同じ。
手を抜いて近道をしようとして、いい加減にやっても特性が鍛えられることはないわけです。
あなたが勤めている会社で誰かに認めてもらいたいなら、毎日鏡を見て気持ちのいい笑顔の練習をしてみることもいいだろうし。
自分の考えを発信していきたいなら、発信が上手な人や得意な人を参考にして勉強してみるのでも良いです。
自分では「それをやって意味があるの?」と疑いたくなるようなことでも続けてみることです。
特性じゃないとしても、幸せなこと
それが自分の特性じゃなかったら、意味がないんじゃない?
あなたはそう思うかもしれない。でも、それが特性じゃなかったとしても、自分が興味がわいたことに取り組めるなんて、それだけでも幸せなこと。そうした興味があることを大切にしながら、少しずつ修正していくわけです。
わたしのトレーニングもまだ始まったばかり。身体が引き締まった感じはまだしない。
それでもトレーニングをしています。
「ねぇ、起きて!あなたを鍛えるからね」と日々意識しながら。