気分が落ち込んだ時の「考えごと」。ここを注意するだけで全く違う

出産して1ヶ月経った時の間違い

出産して1ヶ月。

この時期はなかなか仕事の時間がとれない。当然のことだけれど、子どもの世話が中心になるし。夜、寝かしつけた後、仕事も含め、色々と考え始める。

そんな生活が続いていたのだけれど、数日前に気がついた。

わたしは「誤ち」を犯していた。

日中は色々とやることがあり、考えごとをするのは夜になる。確かにそれは出産した女性であれば、そんな状況だし、そこは仕方がないのだれど、「夜」に「考えごと」をするというのは危険なのだ。

ここで「私には子どもがいないから、関係ない」

そう思ってしまう女性もいるかもしれないけれど、子どものことでなくても、昼間は仕事をして、自宅に帰って、夜、考えごとをするような人にも同じ話で、夜は危険だ。

あなたが夜、考えごとをしているなら…

仮にあなたが私のところに来て、こう話したとする。

「夜、考えごとをしてしまうんです」

そんな風に相談に来たら「それはダメよ。絶対に夜は考えごとをしないで……」と強い口調で即答してしまう。それはわたしの中では当然のことだし、これまでも多くの人にそれを話してきたのに。

わたしはその当然のことを忘れ、子どもを寝かしつけた後、毎日のように夜、考えごとをした(これは誤ちを幾度となくしたようなものだった)。

昼と夜ではまるで違う

実は昼と夜とでは明るさが違う。

昼間の太陽の光は3万から10万ルクス。

それに対して、夜、たとえば、蛍光灯の光だと、通常は100〜400ルクス。

なので、昼間の太陽光の10万ルクス、それに対して蛍光灯が400だとしたら、250倍くらいの光がある。

それに人間はそもそも昼行性。昼間に行動し、夜は休むもの。つまり、環境的にも人間の肉体的にも昼間に何かをした方が圧倒的にいい。

もちろん、気持ちが晴れやかで精神的に元気な時であれば、夜、多少、気持ちが落ち込むような映画などを観ても、精神的に元気なのだから、その程度ではまいったりはしない。

ただ、冒頭のわたしのように、子ども世話などで、多少疲れ、精神的に元気だといえないような状況で、夜、考えごとをするというのはかなりマズい。

その気持ちの落ち込みを夜の「闇」が促すかのように、さらに落ち込ませていく。

海の中

海の中、水深5メートルほどのところをゴーグルをつけて泳いでいる時に海面を見上げると、海面のゆらゆら動く光が目に入ってくる。

反対に、海底に目を向けると、光が全く存在しない闇がある。

「夜に考える」のはまさに闇に目を向けるような状況で。そこで考えごとをしていると、どこまでも底に落ちていき、より一層暗闇に入っていく。

その闇で考えごとを日々続けていくと、どうなるか。

さらに闇に落ちていってしまう。加速していってしまうのだ。

ではどうすればいいのかというと……。

海面で揺れ動く「光」に目を向ければいい。

日常でいえば、昼。考え事をするなら、光溢れる昼がいい。

気分が多少落ち込んでいたとしても、その昼の光が心の中の闇を少しずつ明るくしてくれる。

しかも、先ほど話したように昼間の太陽光は250倍なんてことがあるし、肉体自体が休む時間ではなく、行動する時間、気持ちも比較的活発だ。

そんな昼の光の中、気持ちよく考え事をすれば、まるで海面の光に向かっていくように気持ちが大きく変化してくる。

心の闇を徐々に明るしく、その明るくなった心で、日々の昼を過ごし続ければ、心の闇がより明るくなっていく。

昼に変えてみた結果…

誤ちを犯したわたしは、最近、まさに昼に考えごとをするように変えてみた。

すると、当然なのだけれど、不思議なくらい、自分の気持ちが変化してきた。

昼間の光は気持ちがいいし、頭も心もスッキリする。

悩みも消えていくようになった。

本当に250倍くらいの光。そのおかげだと思う。

そんな昼の光がいいと考えても、昼間にそうした時間をとるのは難しいという人もいると思う。それでも、時間は細切れでもいい。たとえ、5分という時間であっても、気持ちは大きく変わってくる。

夜と比べると、驚くくらい、昼の光の力は強いのだから。