だんなデスノート
うちの旦那さんが、何やらヘンテコな情報を得たようで複雑そうな顔をしながら興味本位でとあるサイトを開いた。
その名も
「だんなデスノート」
映画で一世を風靡したデスノートから付いたであろうサイト名。
中を見ると、「本当に旦那が死にました!ありがとうございます!」と死神様とやらに感謝する文字が並ぶ。
怖い。
怖すぎる。死神様って誰だろう(そこ?)
しかも、新規登録するひとのことを【デスノートを受け取る】って表示されている。
本当に怖いんだけど、ネーミングセンスのよさに「コピーライティングでも勉強したんですか?」と質問したくなる。
そんな自分が怖い。
いや、何が怖いってそれをうちの旦那さんが「わぁ…怖いなぁ…」と言いながらあまりにもリアルな投稿にときたま笑いながら読み進めていることが1番怖かった。
おもわず
「よく笑って読み進められるね。自分は書かれないって自信でもあるの?」
と嫌味を言った。
言葉の重みを知っているだけに、さすがにだんなデスノートに書き込む勇気は今はないけれど、もし心から憎たらしいことがあってどうにも吐き出す場所がなければ書き兼ねないよなぁ…と、怖い怖いと言いながら読み続ける旦那を横目に悪魔のわたしがほくそ笑む。
主婦の価値が分からなくなって家出したことはブログにも書いたけれど、実はわたしのブログのアナリティクスを調べると家出の記事がダントツ1位で読まれている。
どんな検索ワードでわたしのブログにたどり着いているか調べると
「主婦 価値がない」
「家出したい 準備」
「主婦 存在意義」
など、日々家庭で悪戦苦闘している女性がわたしのブログにたどり着いてくれている。
なんともありがたく、そして「わたしのブログなんかでお役に立てているでしょうか感」が溢れてくるんだけど、それだけ主婦をしながら仕事をしたり、子育て真っ最中で専業主婦をしているから社会との接点がなくてしんどくなったり、結婚したあとの大変さが垣間見れるし、いかに結婚がゴールではないことが検索ワードから読み取れる。
数年前のわたしも同じような状況だったから気持ちよくわかるよ・・・と、ブログを読んでくれているかたとお茶でも行きたい気分だ。
だんなデスノートの中身
さて、だんなデスノートには、毎日コツコツと身体に悪いものをだんなに食べさせて、依存状態にしていきだんなが心をすり減らし病気になっていく様子などが書かれていたりする。
味の○を料理にたくさん使うとか、部屋の空気をきれいにすると謳い文句のファ○○ーズを使って身体を弱らせていく方法など。
「うわ!怖っ!」と思いながらも
「そりゃそうよね…これだけ毎日摂取していけば具合も悪くなるよな…」と、どこかで納得するわたしもいて自分自身のサイコパスっぷりに驚く。
だから、だんなデスノートを推奨こそしないけれどテレビのCMで流れているものは大抵が身体に悪いんだ、と知った方がいい。
味の○も、ファ○○ーズも。
だんなデスノートにはいろんなランキングごとに表示される仕組みになっていて、実際にだんなさんが亡くなった事例もまとめられている。
そのほとんどが殺人事件なんかじゃないのよ。生活の身近なところにあって、誰でも手が届いて毎日誰でもコツコツと摂取できるものばかり。
わたしもネットで野菜を販売している身なので、ときどき野菜についての記事をアップしたりSNSでも食べ物について上げることがあるけれど大抵が流されてしまう。意識高いと見せかけて実は日々小麦を摂取している人も数多くいる。
この前は、妊婦さんがコンビニのご飯やスイーツを辞められないと訴えてきたけれど、いざアドバイスをしても「でも、やめられないんです…」と食べ続ける。
だんなデスノートでは、人さえ亡くなっている方法を自らコツコツと摂取し続けているんだよね。でも、強く強いることは出来ないので彼女が健康に意識がいかない限り摂取し続ける。
なんとも怖い世の中は、だんなデスノートよりも実際の現実世界。
価値観に正解はないけれど、食育や健康については少なからず正解があるんじゃないかなぁとわたしは思っているので、コツコツと健康を害するものはなるべく家族には摂取させないようにしています。
とは言え、なるべくです。
わたしも、ワンオペのときは塾の送迎やら保育園の送迎やら15歳と3歳の子育ては生活リズムがまったく違うのでわたしの疲労具合によってはご飯も手を抜く。
ものすごい簡単な料理で、粗食のときもあります。
人間だもの、毎日同じエネルギーで過ごすことは難しいのである程度手を抜いて家事の負担を少なくし、自分の時間を割かないとわたしの性質上、ノイローゼ一歩手前になってしまう。
だから、なるべく、です。健康を意識しすぎて心が疲弊していては本末転倒なので。
だんなデスノートは害なのか
毎日、テレビやメディアでは数多くの情報で溢れていますが情報は武器です。
信じられるのは誰かの情報ではなく自分の直感。
ちなみに、わたしも結婚当初想像と違ったリアルな結婚生活に嫌気がさし
こちらの本を読んでまずは脳みその違いを理解するところから始まりました。
さて、うちの旦那さんは笑いながら読み進めていましたが果たしてワンオペも多いわたしがだんなデスノートに書き込む日は来るのでしょうか!
(今、お風呂からあがってキッチンに行くと旦那さんが飲んだであろう麦茶が出しっぱなし。わたしは出しっぱなし、やりっぱなしが大嫌い。だんなデスノートにお世話になる日もそう遠くはないかもしれない?!)
※心からお薦め出来ないサイトなので検索する必要はありません。
だけど、心がポキッと折れてしまう前に、書き込むことで生き延びることができるのなら…もしかすると、多くの人を助けているサイトなのかもしれない。
なんでも、二極化の世の中ですね。