ある日、20代半ばの女性と話していた。
(クライアントではありません)
「家賃を払ってくれる人(愛人)と
別れたから自分でマンションを探さないといけなくなった」
「〇〇駅近くの新築マンションなら
〇〇ホテルも近いし快適で心地良いはずだからそこにする」
「家賃は〇〇万円」
おうおう。
目標は大事だよね、と聞いていると
「いつも心地よく過ごして
そのマンションに住める!って信じます」
と言う。
おう。
ビジョンやイメージは大事だよね、と
聞きながら
「で、別れたわけだから
金銭的なことは具体的にどうするの?」
「何もやりません!日々心地よく過ごして
イメージ力だけを高めれば住めると思うので♡」
(きっぱり)
おうおう。
具体的な行動は何もしないけれど
イメージだけ高めて過ごすのか…
「もし、住めなかったらどうするの?」
「今のところは家賃が払えないんでしょ?」
「住めない想像はしません!」
「願えば叶うので!(きっぱり)」
おうおう…
お、応援しているよ…
結局、彼女は新築マンションには住めず
地方にある実家の両親から帰ってこいと
促され地元に帰りました。
痛いほどわかる気持ち
わたし、実は彼女の気持ちが
分からなくもないんだよね。
何故なら
昔のわたしは【目標】とか【ビジョン】という
言葉が苦手で難しいことを考えるよりも
「叶うといいなー」ぐらいの気持ちでふわふわと生きていたので。
「そんな夢物語を語ってもどうせうまくいかない」
それぐらい冷めた奴でした。
だから、マンションに住めるように
イメージしている彼女のほうがマシなくらい。
目標とか、ビジョンとか堅苦しいし
そんなもの考えているヒマがあったら
美味しいもの食べて、可愛い雑貨でも買って
雑誌読んで気ままに暮らしているほうが楽だ。
「人生、そんなもんだろう」
「波乱万丈な人生どんとこいよ!」
強気に生きて、男にも負けない強い女になるんだ!
って、何と戦っているんだかさっぱりわからない。
そんな奴でした。
でもある日、気づいたんですよ。
「このまま生きていくのもいいけれど、もしかすると
自分の経験が誰かの役に立ったりしてなー」
「いや、このまま死ぬってどうなんだ…?」
「イヤなことも仕方ないと思って続けてきたけれど
出来ればイヤなことよりも好きなことをしたいなあ」
「あれ?好きなことをして収入にも繋がるかも」
生理前などメンタルがぶれぶれの
ホルモンバランスがぐっずぐずに崩れているときは
「え?目標?このままのわたしじゃダメっすか?」
というヤンキーちっくな顔も登場しますが
・文章を書くことが好き
・発信することが好き
・SNSを通して成し遂げたいことがある
そのマインドセットが出来てから
昔のヤンキーめぐみが登場することは少なくなりました。
話しを戻して、マンションを願った彼女は
実家に帰ったあとどうなったのかというと
東京でずっと誰かと比較して
きらびやかな世界や収入面を気にして
学歴社会で生きてきたけれど
地方に帰り、美味しい空気を吸い
自然のなかで本当にやりたかったことに気づき
今はあくせくしないで
しっかり地に足のついた生活をしているそうです。
それを聞けただけでもわたしはうれしい。
誰にでも当てはまる罠
これは東京だろうが横浜だろうが沖縄だろうが
地方だろうが海外だろうが
どの土地でも関係なく
マインドセットひとつで暮らしかたが変わるということ。
マインドセットが出来ていれば
彼女はまた東京に住むことになったとしても
昔のようにきらびやかな世界だけに憧れ
収入面だけを心配し
比較競争の世界で生きていくことはないでしょう。
たとえホルモンバランスが崩れたとしても
一回できた軸で立ち返る場所に戻れる。
何度崩れても、何度も軸に戻ればいい。
だけど、マインドセットが出来ていないと
目の前に起こる出来事ひとつひとつで一喜一憂して
精神がぼろぼろになる。
SNSを見ては自分よりも他のみんなのほうが
幸せそうに見えたり
お金を稼ぐことだけに目がくらみ
本来の自分が望む幸せの形から迷子になったり
誰かと常につるんでいないと不安になったり
一生、めんどくさい罠から抜け出せなくなる。
目標やビジョンって難しいことではないんです。
「どんな世界を創りたい?」
そんなところから考えてみたらいい。
「今どうしてその仕事しているの?」
そうやって具体的にしていくといい。
自分の欲がいっぱいでも最初はいい。
わたしなんて自分本位な夢をただ叶えるためだけに
生きてきました。
だけど、自分のことを満たしきったとき
そのうち物足りなくなる。はず。
以上、家賃払ってもらえるとか
そんなドラマみたいなことが本当に起きていたなんてーー!!
ちょっとうらやましいじゃんか!!と
心のなかで正直ちょびっとだけ考えていたなあ…
と懐かしい気持ちでブログを書いている現場からでした。