人間関係の悩みが次々と襲ってくるときのただ1つの対処法

嫌なことが重なる

次々と嫌なことが重なるんです

クライアントさんからの相談メールやセッションをしているとよく聞くセリフ。
特に人間関係の悩みが重なると心身ともに参っていきますよね。

彼にフラれたとおもったら、会社でも上司にきつく注意され、家族間でもいざこざが起きてどこに行っても八方塞がり状態なんてことになる。そうなると最高の状態で毎日を過ごせなくなります。

「嫌なことは重なるものだ」

そうやり過ごすことは出来るけれど、嫌なことが立て続けに起こるとなんだか胸にシコリが残る感じがする。

そんな経験ありませんか?

経験を重ねていく中で…

わたしたちは成長し、たくさんの経験をしていく中でいつしか「そのまんまの自分」を忘れてしまいきます。

「そのまんまの自分」とは赤ちゃんのような純粋無垢な自分のこと。
楽しいことは楽しいと感じ、悲しいことは悲しいと感じる純粋な自分のことです。

だけど成長と共にいつの間にか「大人ってこんなものなんだろうな」という自分になっていきます。

「わたしさえ我慢すれば波風立てずに済む」

「あの人に嫌われたくないから自分の気持ちを言うのはやめよう」

そうやって「大人のふりをした自分」というヨロイを身につけていきます。

「大人のふりをした自分」も決してダメなことではないです。大人のふりをすることで自分自身を守ってきたのだから。

「大人のふり」のひずみ

だけど「大人のふり」なので、ひずみは出てきます。

次第に生まれたときのそのまんまの自分がどんな姿だったのか忘れていきます。

ヨロイを着ていることが当たり前になり、その状態でコミュニケーションをとりつづけると、相手だってそのヨロイを感じて、ヨロイを着るように本音を見せなくなります。

表面上うまくいっている関係に見えても、本音を見せない関係です。
お互いにしんどくなります。

そうした表面上の付き合いを様々なところで続けていれば、必ずひずみが生じ、タイミングが重なると一気に人間関係の悩みがやってきます。

そのまんまの自分

悩みが次々と襲ってくるときに大切なことは「そのまんまの自分」と再び出会うことです。

人間関係の悩みが重なるということは「大人のふりをした自分」というヨロイの中に「そのまんまの自分」が埋もれています。

セッションをしていてもクライアントさんがハッとした顔を見せてくれる場面があります。
それは「大人のふりをした自分」というヨロイを着ていたことに気づいた時。別の言い方をすれば、「そのまんまの自分」を思い出す瞬間でもあります。

ガッチガチなヨロイを脱いでいくと身軽になって生まれたまんまの自分がそのまま現れる感じ。

生まれ変わるのではなく、そのまんまの自分が顔を出す。

だから、まずは「大人のふりをした自分」というヨロイを着ていることに気づくこと。そしてそれを脱ぎ捨て「そのまんまの自分」と出会うことが大切なんです。

日頃から本来の自分と一致していないことをひとつひとつやめていくのです。

ワガママに自己中心的に生きるのか

「じゃあ、ワガママに自己中心的に生きればいいの?」

それも違います。

ヨロイを脱ぐ方法は自分がかっこ悪いなと思うことをやめていくこと。
それだけでそのまんまの自分と一致させることができていきます。

たとえば、昔お世話になった人に会合に誘われたとして、どうしても気が乗らない。
そんなときは自分の気持ちを押し殺して参加することもできるし、正直に都合が悪いと打ち明けて参加しないことも可能です。音信不通にしてスルーする方法もあるでしょう。

場面場面で、なにをどう伝えるのかは一人ひとり価値観が違うから正解なんてないんです。

自分にとって、かっこ悪いことをやめたときに「そのまんまの自分」が顔をだしていきます。
悩みが襲ってくることは、一見最悪な状態のように見えるかもしれません。
ですが、実はそのまんまの自分」と出会える絶好のチャンスなのです。