女子は女子に助けられる
沖縄に移住して2年が経とうとしているんだけど、孤独でさみしくて「あー帰りたい!」とおもったことは数知れず。いくら南の島とはいえ住んでみないとわからないことはたくさんあるよね。ひとりこもって仕事をすることは嫌いではないけどそこにはいつも何かあったときに辛辣なことも言える友達がいつでも会える距離にいてくれたからなんだと気づいたときは時すでに遅し。島暮らしが始まり学校の都合や新型コロナウイルスの影響で遠出が簡単に出来なくなったこともあり腹を割って話せる友達もいなくて孤独で爆発するところだった。
そんなぎりぎりのところでたすけてくれたのはわたしよりも少し早く沖縄移住している女子メンバーだった。東京にいたころは「好きな人にしか会わない」なんて強気なことを言い家に引きこもって仕事をしていたけれどここではそんなことは言ってられない。女子に誘われれば「行くー!」と蜘蛛の糸を手繰り寄せるかのようにお誘いに乗るわたしがいた。
移住者女子の集い
今では毎月定例会となっている女子会なんだけど、メンバー全員が移住者ということもあり話題が豊富すぎていつも時間が足りない。関東から関西、海外にもたくさん行っていた個性強めの集まりなのもありいろんな場所に住んだからこそ分かり合える価値観。楽しくないわけがない。しかも、それぞれ仕事でも独立していたり幹部的な役割を担っている女性たちなので自立心が半端ない。10年前だったら自分の足でしっかり立つ彼女たちが眩しすぎて一緒にご飯を食べていても卑屈になりついていけなかったかもしれない・・・
女子会、なんて言葉にすると「おい、いつまで女子とか言ってんだよ」という声が聞こえてきそうだけど名前こそ女子会なんてつけているけれど実際のところは変態祭りだなーと毎回おもいながらひっそりビールを飲んでいる。いい意味で変態性がないと個性もクソもなく埋没してしまい只でさえオンナが自立して生きています!と大きな声をあげるとまだ賛否両論ある社会で生き残ることは出来ないのが正直なところだ。見事なくらい変態なメンバーは会う度に刺激をくれてまだ知り合って間もないというのに「数十年の仲でしたっけ?」という腹のわりようだ。わたしが特におっさんみたいにひとり黙々とオリオンの生ビールをグビグビ飲みながら自分をさらけ出しているからかもしれない。
女子会が苦手な理由は他人にゆだねるから
メンバーへの愛を綴るのは読んでいてうざいかもしれないので本題に入るけれど、わたしがこの人たちを好きな理由の一番のポイントはそれぞれが自分のゆずれない意志みたいなものをしっかり持ちながら集う、という姿勢。
「○○がそうするならわたしも!」みたいな感じではなく「あー○○はそうするのね、OK!わたしは△△にするわ!」という自立心というか、わたしはわたしの軸をぶれずに自分を扱います。という姿勢。
それが心地よすぎて、好きに自由に生きていきたい三碧木星の自由人としてはありがたい限りなんですよね。女子の連れション的な集いが苦手で「好きな人としか会いません」というスタンスで仕事でもイチゲンさんの個人セッションは減らしてきましたが、なんという居心地のよさ。これぞ、わたしが求めていた女子会よ!!と今年43歳になろうとしているわたしが叫んでいます。
友達の多さよりも安全地帯をたくさんもとう
友達の数は多くないのですが、腹を割って辛辣なことも言い合えて居心地のいい場所は多いほうがいいと思っています。孤独にひとりこもって仕事をするのも嫌いじゃないけれどやっぱり女子を助けるのは女子なのではなかろうか。年齢を重ねるたびにそう思う。男性の友達が悪いとか旦那は理解がないとか言いたいわけではなくただただ話して「おいしー!とりあえず写真撮ってもいい?」なんて42歳なりにSNSの投稿のことも忘れずどうでもいい話しから涙がでそうな悔しい話し、過去の自分への慰めまで女子と話すことで自然と癒されている自分に「あー女子の誘いに乗ってよかった」と孤独で爆発しそうだったわたしは女子に助けられている。
年齢を重ねていくからこそ楽しくなる女子との関係性
若いころは、やれ結婚だ出産だ仕事だ、仕事復帰だと生活リズムが新しくなるたびに何かを犠牲にしていたというか目の前のことをこなすだけで必死で、夢や目標を追いかけすぎて理想に生きなければいけない、みたいな思い込みもあったしその必死さが若くて素敵な魅力なんだけど、42歳にもなり必死に理想を追いかける生き方から「このぐらいの余力は残しつつ」という諦めとは違う心の余裕さえ生まれて、女子と集まってもマウンティングをとることも無意味に思えるし「こんなことがあったの。助けてー」と言い合える女子がいることにひっそりと幸せを感じる。やっぱり女子は女子で救われる。
とは言え、女子の世界には女子特有のめんどくささもあるのが現実だけどそれすら歯がゆいけれど愛おしいというか。「一緒になんとかしようぜ!」というある意味年の功みたいな逞しさもあって素晴らしいとおもう。人間関係ってひとことでは片づけられないけれどどんな関係性でも「助けてー!」って言えるかどうかだと思うんだ。女子だけではなく、家族でも友達でも職場でもひとりで抱えて勝手に爆発されることほど面倒なものはない。
だからいつまで女子って言うのかって?そりゃ死ぬまで女子でしょ。
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